「糖尿病リスク予測ツール」を利用して糖尿病を予防しましょう
美浦村では、糖尿病にかかる方が多く、令和6年度に特定健診を受けた人のうち、およそ4.5人に1人(22%)が糖尿病で治療を受けています。また、糖尿病予備軍にあたるヘモグロビンA1cが6.0%以上6.5%未満の人も、およそ6人に1人(17%)となっています。
糖尿病は“忍び寄る”病気です
糖尿病は、インスリンというホルモンの作用や量が不足することで、慢性的に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上昇する病気です。糖尿病は大きく分けて、自己免疫などが原因ですい臓のβ細胞が破壊されて、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが分泌されなくなって起こる1型と、食べすぎ、肥満、運動不足など生活習慣が乱れることによって起こる2型糖尿病があります。糖尿病患者の約9割は生活習慣に起因する2型糖尿病と言われています。糖尿病の初期段階では、自覚症状がほとんど出ず、重症になるまで症状を感じない人がほとんどです。そのため健康診断での早期発見・早期治療が重要になります。
糖尿病は様々なリスクを引き起こします
血液中の血糖値が高い状態が長く続くと全身の血管が傷つきます。細い血管が傷つくことで次のような合併症を起こします。
- 神経障害(神経の合併症)
手足が痺れる、感覚が鈍くなる、自律神経症状(立ちくらみや便秘・下痢など) - 網膜症(目の合併症)
眼底にある網膜の血管が損傷されることで視力が低下し、進行すると失明することもあります。 - 腎症(腎臓の合併症)
手足がむくみ、進行すると透析が必要になることもあります。
太い血管が傷んで起こる合併症もあります。
- 虚血性心疾患
代表的なものが狭心症と心筋梗塞です。心臓に血液を送る太い血管が動脈硬化などで細くなると狭心症が、血管がつまってしまうと心筋梗塞が引き起こされます。 - 脳血管疾患
脳梗塞など脳の血管が詰まることで起こります。 - 末梢動脈疾患
足の太い血管で動脈硬化が起こると、血液が流れにくくなり、進行すると切断することもあります。
糖尿病を正しく知って、きちんと対処しましょう
糖尿病等の生活習慣病を予防するためには、生活習慣を見直すことが大切です。「自分は大丈夫」ではなく、まずは自分の体を知り、できることからはじめてみましょう。
健康に役立つツール「糖尿病リスク予測ツール」
30から64歳までのまだ糖尿病と言われたことが無い方が対象ですが、3年以内に糖尿病を発症する確率を表示することができるツールです。身体計測結果、血圧、服薬の有無、生活習慣を入力することで糖尿病発症確率が予測できますが、健康診断などで実施する血液検査の結果を入力すると、より正確に予測できます。健康診断の受診と併せて、健康管理にお役立てください。
- 糖尿病リスク予測ツール(国立健康危機管理研究機構)(新しいウインドウで開きます)
1年に1回は健康診断を受け、必要時には保健指導も受けましょう
毎年健康診断を受け、血糖値を確認することが重要です。健診結果で異常を指摘された場合は、早めに医療機関を受診し、生活習慣の改善が必要です。健康診査についてはこちらをご覧ください。
食生活を見直しましょう
- よく噛んでゆっくり食べましょう。(1食20分を目安によく噛んでゆっくり食べることを心がけましょう)
- 野菜や海藻を先に食べましょう。(最初に食べることで食後の血糖値の上昇を緩やかにします)
- 炭水化物(糖質)のとり過ぎに注意しましょう。
- 腹八分目にしましょう。
- アルコールの飲み過ぎに注意しましょう。
- 糖分を多く含む清涼飲料水の飲み過ぎに注意しましょう。
- 1日3食バランスよく食べ、間食や夜食は控えましょう。
体を動かしましょう
- エレベーターやエスカレーターを使わずにできるだけ階段を利用しましょう。
- テレビを見ながら筋トレやストレッチを行いましょう。
- 近所を散歩してみましょう。
- 家事を積極的に行いましょう。(掃除・洗濯・草取り・犬の散歩など)
- 座りっぱなしを避けて、30分に1回は、立ち上がるようにしましょう。
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問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは健康増進課です。
美浦村保健センター(サンテホール) 〒300-0424 茨城県稲敷郡美浦村大字受領1546-1
電話番号:029-885-1889 ファックス番号:029-885-8295
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