広島平和記念式典派遣事業

平和の尊さ心に刻む 小学生親子等が広島市平和記念式典に参列

『広島派遣事業 集合写真』の画像 

 

広島・長崎に原爆が投下されて80年。
広島平和記念公園には様々な年齢・国籍の方々が訪れ、平和への祈りを捧げました。
被爆者の方たちの高齢化により、戦争体験者の生の声を聴く機会は、今後ますます少なくなっていくことでしょう。これからは戦争を知らない世代が学び、考え、次の世代に語り継いでいかなければなりません。
村では、昭和63年に「非核平和美浦村宣言」を行い、戦争の悲惨さと平和の尊さを次代へ語り継ぐための活動を続けています。今年もその一環として、小学生親子3組と非核平和美浦村宣言推進協議会代表、村議会議員代表などの計10名が、小学校の児童たちが平和への願いを込めて折った千羽鶴を奉納するとともに、広島市の原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)に参列しました。
ここでは、参加者が広島派遣を通して感じた、平和への思いを語って頂きました。

《敬称略》


 岡野 正枝(美浦の女性活動を未来に繋ぐ会・結)

 広島に原子爆弾が投下されてから80年、一瞬にして数十万の命を焼き尽くし、生き残った命も放射線障害で苦しんでいる人が今でもいます。今年の式典に、120か国の多くの人が参列し、核兵器廃絶を願う日になりました。子ども達も、広島平和記念資料館を見学し、強い衝撃を受けたと思いますが、全国こども平和サミットに参加し、全国の中学生、高校生の取り組みを見て、自分達に出来る平和を感じ取ってくれたと思います。結の会としても、微力ではありますが、平和への想い、そして戦後がいつまでも続くようにと活動を続けていきたいと思う。


 松村 広志(美浦村議会)

「戦争というものは、人間の狂気を狂気と感じさせない、異常な精神状態に追い込むことを忘れてはならない」。被爆80年を迎えた広島。「三たび許すまじ、原爆を世界の町に」との被爆者たちの願いが全世界にこだまする。あの日、あらゆる地獄を集めても表せない程の惨劇がここにもたらされました。驚愕の事実を前に核保有国から来た青年は「核兵器を持つことを誇りと信じてきたが、目が覚めた。これは人間性を踏みにじる罪であり恥だ」と。戦争の残酷さと悲惨さを決して忘れてはならない。世界の平和創出に向け私も語って参ります。


 佐野 美織(美浦小6年)

 私は広島に行って、一生忘れられない、忘れてはいけない事を学びました。この学習に参加る前私は、正直戦争から目を逸らしていましたが、広島平和記念資料館に行き、その時を生きた方の人生などを見て、本当に人が一瞬にして亡くなってしまった事にとても心が痛みました。原爆ドームをこの目で見た瞬間は、本当に原子爆弾が投下された事を実感しました。また、広島平和記念式典や全国こども平和サミットを通して、これから私は、戦争を二度と繰り返してはいけない事や戦争の悲惨さを、目を逸らさず語り継いで行こうと、心に決めました。


 佐野 真由美(保護者)

 原子爆弾が投下されてから80年、今までの私の中での原子爆弾被害は、皆さんが抱いているイージと同じ様だったと思います。しかし、原爆ドームや広島平和記念資料館そして被爆者の方から直接被爆体験を伺い、人間という生き物の恐ろしさ、汚さも痛感しました。目に見える物は復興できる、しかし被爆者の方々の心をさらに苦しめたのは人による差別でした。戦争や原子爆弾は人の尊厳までをも根こそぎ奪ってしまう大変に恐ろしいものでした。人を思いやる気持ちや勇気を持つ事も未来への平和に繋がる一つの手段だと思います。


 中山 明(美浦小6年)

「ピカーン、ドーン」の一瞬で、原爆の落とされた所から半径2キロメートルの街が焼けこげてしまった。被爆体験者の梶矢文昭さんの講話の中で原爆の恐ろしさを知りました。千羽鶴に平和への祈りを込めて奉納することの意味を改めて感じました。広島平和記念式典では、私と同い年の子による平和への誓いが堂々と行われ、とても感動しました。戦争が終わって80年が経ち、戦争を実際に体験している人が少なくなってきています。今回のように、私たちの世代が原爆や戦争の恐ろしさを勉強して、伝えていかないといけないなと思いました。


 原 千代子(保護者)

 今回、参加予定の中山明の母親が体調不良のため、急遽祖母の私が参加させていただきました。今まで仕事の関係で長崎平和公園、原爆資料館には何回も足を運びましたが、原爆ドーム、広島平和記念資料館に行ったのは今回で二回目でした。被爆者の体験談を拝聴する度に、その悲惨さに胸が張り裂けそうになり、涙を流してきました。被爆80周年、改めて戦争、核兵器の恐ろしさを小学生たちと共に学ぶことができました。「全国こども平和サミット」も内容が充実し、各校の発表も見事でした。美浦村の平和活動に感銘し、心より感謝申し上げます。


 菅原 春(美浦小6年)

 僕は、8月5日から7日まで広島に行ってきました。1日目は広島平和記念資料館に行き、原子爆弾で被爆し全身火傷や爆風で建物のガラスが飛び散り体中に刺さるなど、多くの命が奪われたことが分かり心がとても苦しくなりました。2日目の広島平和記念式典では、同い年の子が話していた平和への誓いが一番心に残りました。平和記念公園には『平和の灯』があり、その火は核兵器が地球上からなくなるまで消えません。広島で戦争の恐ろしさを感じ二度と起きてはいけないと分かりました。平和の灯が消えるように平和な世界を作っていきましょう。


 菅原 舞(保護者)

 原子爆弾の投下から80年目にあたる日、世界中から多くの人々が平和を願い集まりました。式典では一つひとつの言葉が心に響き戦争の悲惨さと平和の大切さを改めて感じさせられました。特に印象に残ったのはこども代表による平和への誓いです。自分たちの言葉で平和を語る姿に胸を打たれました。悲しい歴史をただ過去の出来事として忘れるのではなく学び受け継ぎ平和な未来を築いていかなければならないと強く感じました。多様性を認め相手の考えに寄り添い理解し思いやりの心を持つ事、今から私たちに出来る事をして平和に繋げたいと思います。

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  • 【最終更新日】2025年9月19日