平和の尊さ心に刻む 小学生親子等が広島市平和記念式典に参列

広島・長崎に原爆が投下されて81年。
広島平和記念公園には様々な年齢・国籍の方々が訪れ、平和への祈りを捧げました。
被爆者の方たちの高齢化により、戦争体験者の生の声を聴く機会は、今後ますます少なくなっていくことでしょう。これからは戦争を知らない世代が学び、考え、次の世代に語り継いでいかなければなりません。
村では、昭和63年に「非核平和美浦村宣言」を行い、戦争の悲惨さと平和の尊さを次代へ語り継ぐための活動を続けています。今年もその一環として、小学生親子3組と非核平和美浦村宣言推進協議会代表などの計9名が、小学校の児童たちが平和への願いを込めて折った千羽鶴を奉納するとともに、広島市の原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)に参列しました。
ここでは、参加者が広島派遣を通して感じた、平和への思いをご紹介します。
《敬称略》
坂部 正樹(美浦村PTA連絡協議会会長)
広島に原爆が投下されてから81年。あの日と同じ快晴の空が広島の街に広がっておりました。1945年8月6日午前8時15分、何気ないいつもの光景が一瞬にして地獄へと変貌しました。世界ではいまも争いが続いています。広島市長の平和宣言にあった「世界の為政者の皆さん、いつまで失望させ続けるのですか」という問いかけに、平和を願う思いが届かないもどかしさを感じました。いつも通りの日常がどれ程幸せなことであるか、平和とは何なのか、今回の広島派遣を通ししっかりと次世代に伝えていくことが我々には重要だと思います。そして全国から集まったたくさんの子どもたちにも、その思いを後世に繋いでいって欲しいと思います。原爆死没者慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれております。恨みや憎しみではなく思いやりの心を持ち、未来へと歩んでいきたいと思います。いつか「平和の灯」が消えることを願って。
池田 結晟(美浦小6年)
僕は広島で、81年前に起きた事実を学び、核兵器の恐ろしさを痛感しました。目の前で見た原爆ドームは、写真では伝わらない迫力で、戦争の悲惨な状況を想像しました。広島平和記念資料館で見た、亡くなった人の衣服や当時を描いた絵は、忘れることができません。原爆によって、その日のうちに何万人もの命が奪われたことを知り、戦争は二度と起こしてはいけないと思いました。式典でのこども代表の「平和への誓い」は、一つ一つの言葉に重みを感じ、胸に響きました。僕は、これからの平和を願い、多くの人に原爆の事実を伝えていこうと思います。
池田 綾子(保護者)
広島への原爆投下から81年が経過した現在も、未だ核兵器保有国があり、原爆は過去ではなく、今なお続く脅威であると痛感しました。原爆ドームの圧倒的な存在感に言葉を失い、惨禍の現実を重く受け止めました。広島平和記念資料館で見た被爆者の衣服や遺品は、暮らしていた人の日常が一瞬で奪われた現実が生々しく迫り、自分事として苦しくなりました。特に、全国こども平和サミットでの被爆体験講話は印象的で、今までの知識をはるかに超える悲惨さに、記憶の継承と平和の尊さを伝承していく決意を新たにした、意義深い3日間となりました。
田山 ひかり(美浦小6年)
私は広島に行って、初めて目の当たりにしたものがたくさんありました。平和記念式典では、国内外から多くの人々が集まり、平和への願いを捧げていました。広島平和記念資料館では、自分と同じくらいの年齢の人たちの当時の思いが展示されていて、見ているだけで心が苦しかったです。全国こども平和サミットでは、被爆体験者が、思い出すのも辛い中で当時のことをたくさん語ってくれました。広島の街は、81年前に原爆が落とされたとは思えないほどきれいでした。先人の方々の復興と平和の願いをこれからもつないでいきたいです。
田山 沙央里(保護者)
原子爆弾の投下から81年。一番怖いのは知らないということ。私たちは、恐ろしい事実から目を逸らさずに歴史を学び、今こうして平和に暮らせているのは、多くの犠牲のうえに築かれたものだということを改めて認識することとなりました。全国こども平和サミットで被爆体験証言者の河野キヨ美さんが、最後に子どもたちへ向けた言葉がとても心に残っています。「どうか元気で大きくなってください」それすら叶わず悲惨な目に遭った方々の分まで、この言葉の重みをしっかりと受け止め、子どもたちに伝えていかなければならないと強く思います。
林 蒼彩(美浦小6年)
一発の原子爆弾によって、広島は壊された。原爆ドームを実際に見て、当時の資料に触れてそれが現実だったのだと感じることができた。やりたいことや将来の夢など、そんないろいろな思いがたった一発の爆弾で消えていってしまった。そんなことがあってはならない。被爆体験者の高齢化により、平和を訴える声は小さくなってしまっているのかもしれない。今も戦争や紛争は絶えず、悲しいニュースが毎日流れている。唯一の核被爆国として、もっと平和を訴えていこう。私たちの次の世代にも語り、伝えていこう。いつか「平和の灯」が消えるその日まで。
林 由理(保護者)
平和とは何かを改めて見つめ直す、貴重な時間となりました。81年前、たった一発の原子爆弾が多くの尊い命を奪い、今なお苦しんでいる人々がいます。これまでは遠い世界の出来事のように感じていましたが、実際に目を覆いたくなるような現実を目の当たりにし、胸が締めつけられる思いでした。子どもたちは被爆体験者の声を直接聞くことができる最後の世代です。この痛ましい歴史を心に刻み、「二度と戦争を繰り返してはいけない」という強い信念を持ってほしいと思います。そして、その思いを次の世代へと語り継いでいってほしいです。
