※あわせて予防接種に関する注意事項も確認してください。
予防接種前と接種後の注意点
《ロタウイルス予防接種を受けることができない場合》
お子さんが次のような症状等に該当する場合は予防接種を受けることができません。
- 明らかに発熱(通常37.5℃以上)している。
- 重度の急性疾患にかかっている
- 過去に同じワクチンで強いアレルギー反応が出た人
- 未治療の先天的な消化器障害のある人
- 過去に腸重積※をおこした人
- 重症複合型免疫不全(SCID)のある人
このほかにも、接種を中止したり延期したりしたほうがよい場合もありますので、予防接種を受ける日には、あらかじめ予診票を記載して受診し、医師と相談してください。
《予防接種を受けに行く前の確認事項》
- 初回接種は生後2カ月(生後6週から可)から必ず生後14週6日までに受けてください。生後15週以降の接種はお勧めしていません。2回目以降の接種は27日以上の間隔をあけて行ないます。
- ワクチンは2種類あり、同様の効果があります。2回接種を受けるものと3回接種を受けるものがあります。同じワクチンで、決められた回数の接種をしましょう。
ロタテック=「5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン」(5価)
ロタリックス=「経口弱毒生ヒトウイルスワクチン」(1価)

- 赤ちゃんのお腹ががいっぱいだと、上手にワクチンを飲めない場合がありますので、接種前1時間ほどは授乳を控えることをおすすめします。上手に飲めるよう、医師、看護師の指示に従ってください。なお、ワクチンがうまく飲めなかったり、吐いたりしてしまった場合でもわずかでも飲み込みが確認できていれば、ワクチンの効果に問題はありませんので、再度接種する必要はありません。
《予防接種を受けた後の注意事項》
- 接種直後は、医療機関で30分ほど様子を見てから帰宅してください。
- 接種後1〜2週間は腸重積※の発症の可能性が高まるといわれていますので、お子さまの体調をよく観察してあげてください。
「突然激しく泣く」
「機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す」
「嘔吐する」
「血便が出る」
「ぐったりして顔色が悪い」
などの症状がひとつでも見られた場合や、いつもと様子が違うと感じた場合は、すみやかに医療機関を受診してください。接種した医療機関とは別の医療機関を受診する場合は、ロタウイルスワクチンを接種したことを医師に伝えてください。
※腸重積とは 腸重積は、ロタウイルスワクチンの接種に関わらず、乳幼児が罹患することのある疾患で、まれな病気ではありません。0歳児は、月齢が進むと、腸重積という病気にかかりやすくなります。腸の一部が隣接する腸管にはまり込み、腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあるため、速やかな治療が必要となります。腸重積は、手術が必要になることもありますが、発症後、早く治療をすれば、ほとんどの場合手術をせずに治療できます。 |
- 高熱、けいれんなど異常を感じた場合は、すぐに医師の診察をうけてください。
- ワクチン接種後2週間ほどは、赤ちゃんの便の中にワクチンのウイルスが含まれることがあります。おむつ交換の後など、丁寧に手を洗ってください。