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何でも馬辞典

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人々を魅了する“走る芸術品”サラブレッドは、近代競馬発祥の地・イギリスでつくられた競走馬。17世紀から18世紀にかけて勝馬同士の交配を繰り返し、スピードの限界に挑む駿馬が生み出されました。現代のサラブレッドは、すべて1791年に血統書に登録された31頭の子孫です。サラブレッドと認められるのは、サラブレッド同士の交配から生まれた純血種のみ。200年以上もの間、世界中で厳格に血統が管理されています。
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馬の蹄の音に耳を傾けると、スピードによってリズムが変わることに気付きます。普通に歩く常歩(なみあし・分速130m程度)は、4本の足が順番に地面につくため4拍子。急ぎ足の速歩(はやあし・分速250m程度)は、対角線にある2本の足が同時に地面を離れ、同時に着地するため2拍子。走り出す駆歩(かけあし・分速350m程度)になると、後足で押し出す体重を前足1本で支える瞬間があるため3拍子になります。
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人の話に耳を貸さなかったり、聞いても無視することを「馬の耳に念仏」とか「馬耳東風」と表現します。ところが実際には、馬の耳はとても敏感。低い音から高い音まで、人間の約2倍の範囲の音を聞き取ることができます。しかも、耳を動かす筋肉が発達しているため、レーダーのアンテナのように自由に動かし、前後左右の情報をキャッチしているのです。
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馬の毛ヅヤは、調教師にとっても馬券片手の観客にとっても最大の関心事。また違った意味で、しっぽの毛ヅヤに熱い視線を注いでいるのは、バイオリンの職人や演奏者たち。しっぽの毛はバイオリンの弓に使われ、毛質のよし悪しが音色を左右するほどだとか。ほとんどが白馬のしっぽで、良質な毛ほど切れにくく、音にツヤやコシが生まれるそうです。数ヵ月毎に張り替えられるため、しっぽを気に入られた馬には、ちょっと災難かも?
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馬力という単位は、エンジンの性能を表わすのによく使われます。仏馬力と英馬力の二通りありますが、元祖は英馬力の方。そもそも、蒸気機関を発明したジェームス・ワットが、その能力を分かりやすくアピールするために作った単位なのです。1馬力は、75kgの荷物を毎秒1m持ち上げる力のこと。ただ、工業的に何百頭分ものパワーとスピードを作り出せても、でこぼこ道や傾斜地でもしっかり歩ける馬の性能までは、なかなか行き着けないようですね。
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馬はとても臆病な動物。危険を感じると一目散に駆け出します。横一列に並べたとき頭を前に出したがるのは、他の馬より速く逃げようとする習性のため。「逃げるが勝ち」で野性を生き抜いてきた馬にとって、走ることは唯一の武器だったわけです。その能力を極限にまで高めたのがサラブレッド。命綱の蹄は1カ月に10ミリ程伸びるし、すりへり方も馬それぞれ。蹄の手入れには、紙一枚の微妙さが要求されます。
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